多目的トイレの前に、両手を腰に添えた清水が立っていた。みゆきはすぐに
ドアを締めて鍵をかけ直した。全ての男が恐ろしくて、みゆきはドアに背を向
けて必死に押さえる。
清水がドアを荒々しく叩く。
「高木さんっ。平賀さんが、渡したい物があるから楽屋に来てくれってっ」
平賀が渡したい物。みゆきは吐き気がした。
「わたし、行きませんっ。行きませんからっ」
清水がドアを叩くのをやめた。沈黙がある。
「高木さんがいらないなら、なんかしんないですけど、オレにくれるそうです
よ。いいんですね」
平賀が自分のショーツを清水に渡す。みゆきは瞳を閉じて小さく頭をふっ
た。
「オレ、早く帰りたいんで、どっちでもいいんですけど。じゃっ、行きます
ね」
みゆきは多目的トイレの引き戸を開けた。早足で清水の背中を追い抜く。
「ひとりで行きます。ありがとうございます」
「ええ、どうぞ、オレは荷物を人質にされてるんで、平賀さんの楽屋に、どの
みち、行かないといけないんですけどね」
「そうですか…………」
みゆきは清水の先を歩く。清水にだけは、ショーツを渡したくなかった。生
理的にも、人としても、清水は受け入れられない。クリアファイルで左膝を隠
す。みゆきは清水に先を越されないように早足で歩いた。

管理人の声エフです。幼稚園児の頃から、眠る前にエロ妄想をしていた園児のなれの果てが書いた官能小説です。読んでいってください。