三階の平賀の楽屋へ向かうために、みゆきはエレベーターに滑り込んだ。エ
レベーターの扉が閉じる瞬間、手が伸びてきた。扉が再び開く。アシスタント
ディレクターの清水勇気が、コワイ顔でみゆきに刺さるように書類を手渡す。
「これ緊急です。スタジオ入り前に、目を通してくださいっ」
「は、はい……」
みゆきは清水の顔色をうかがった。清水は平賀の第一腰巾着である。みゆき
は清水が苦手だ。清水はみゆきと同期のADである。清水はアナウンサーを憎ん
でいると、みゆきは思っていた。背の低いみゆきと同じぐらいの身長で小太
り、いつでも汗っかきだ。先輩のアナウンサーには、柔和にヘコヘコしてい
る。しかし、同期のアナウンサーには、わざとディレクターの指示を入れなか
ったりするのだ。同期の女子アナ、メイクさん、清水は女の上下に不満を持っ
ているのだろうか。
「読んでくださいよっ、渡しましたからねっ」
清水は片眉をつり上げた。
「は、はい」
みゆきはエレベーターをそっと閉めた。みゆきはエレベーターの鏡に背中を
つける。冷たい。
みゆきはMCの平賀修のことを考えた。
「平賀さん、おはようございます。今日もよろしくお願いします……」
みゆきは小声で微笑んだ。毎日毎日、同じセリフ、同じ答え。コミュ症のみ
ゆきにはお天気の話すらできないと思った。

管理人の声エフです。幼稚園児の頃から、眠る前にエロ妄想をしていた園児のなれの果てが書いた官能小説です。読んでいってください。