平賀様と書かれた楽屋のドアの前で、みゆきは立ち止まる。ドアノブにみゆき
は手が伸びなかった。みゆきはこの先が読めず、止まってしまう。勢いだけで
はドアノブを回せなかった。
三秒後、みゆきを無視して、清水がドアをノックする。
「平賀さん、入りますよーー」
「おおっ」
平賀の声がみゆきの耳に聞こえた。
清水が簡単にドアを越えていく。ドアの向こうで平賀と清水のやりとりが聞
こえる。
「まったく、荷物返してもらいますよ。高木さん、連れてきましたよ」
「おお、そうか、誰も入ってこないように、ドアの外で見張っててくれ」
「えーー、帰らせてくださいよーー」
「いいから、すぐ済む」
清水がリュックサックを肩にかけて楽屋から出てくる。みゆきはクリアファ
イルを両手で握りしめた。
「呼んでますよ。平賀さんが……」
みゆきは清水の目を見ないようにして、平賀の控え室に入った。後ろ手でド
アを閉じる。
平賀は今朝、挨拶に来た時と同じようにソファーに深く座っていた。みゆき
がそばに立つ。平賀の私服の紺のブレザー。胸元のポケットに白い自分のショ
ーツが顔を出していた。みゆきは手を伸ばした。

管理人の声エフです。幼稚園児の頃から、眠る前にエロ妄想をしていた園児のなれの果てが書いた官能小説です。読んでいってください。