昼時になった。入院患者たちの食事を配膳する係りを聖子は命じられた。き
のうの今日で、老人たちに顔をさらされることが聖子は恥ずかしい。不慣れな
聖子のために、景子とユキノがサポート役についてくれた。それだけが心強
い。
十人ほどのメイド看護士に混じって、聖子も食事を配っていった。食事のト
レイには患者の名前と食事の内容が張られている。聖子がトレイを持つと、ユ
キノと景子が患者の前まで連れて行ってくれた。聖子は緊張してトレイが震え
る。
「ご、ご主人様、魚の煮付け定食でございます…………」
「ほう、君は新人かね。きのうの、聖子かね」
いきなりバレてしまって、聖子は耳たぶまで熱くなった。
「さようでございます。き、きのうは失礼しました…………」
「いい出しっぷりだったよ。こんな美人の出しぷりを見られたんなら、もっ
と、お金を積むんだったな」
「あ、ありがとうございます……」
ジロジロと老人は聖子の顔を視線でなめまわす。聖子はお辞儀をして、老人
に背をむけた。老人は隣の老人に耳打ちした。
「あれが、きのうの聖子だって、聞こえないのか、聖子っ、きのうの聖子だ
よ」
耳打ちされた老人は立ち上がった。
「聖子が来てるぞっ、きのうのウンコ娘だ――――」
老人の声にホール内がざわめく。
聖子は下を向いて歩いた。一歩一歩がふわふわする。老人たちの視線が熱
い。トレイの入っているワゴンまでたどり着くと美緒が聖子の背中をパシりと
叩いた。
「聖子、顔をあげて、しゃきっとしなさい。堂々としてればいいのよ」
聖子は山内と書かれたトレイを手に取った。震えが止まらない。しかし、顔
を上げた。笑顔が張り付いている。

管理人の声エフです。幼稚園児の頃から、眠る前にエロ妄想をしていた園児のなれの果てが書いた官能小説です。読んでいってください。