by声エフ
美緒は聖子の腕をとって導いた。
「じゃ、種岡婦長、もらっていくわねっ」
聖子は美緒と種岡の顔を交互に見たが、強引に美緒に引き立てられた。
「総看護士長、荷物を、荷物を持ってこないと」
「そう、じゃあ、はやく持ってきてっ」
聖子は足早で、受付の中に入った。
後輩の山口が猫のような目で聖子を見つめた。
「先輩、どうなるんですか、総看護士長に連れて行かれるんですか。じゃあ、
VIPルームに、あそこに連れて行かれるんですね」
VIPルームとは超高額ベットの入院施設だ。この病院の14階以上に
位置している。
「京子ちゃん、しっかりね。婦長をアシストしてね…………」
「はい――、でも、総看護士長って怖いです。先輩、大丈夫ですか」
「大丈夫よ、取って食ったりしないわ。ダメよそんなこと言っちゃ」
「はい――」
聖子はリュックに財布や荷物をつめた。
聖子が受付の外に戻ると、種岡婦長が美緒に食い下がっていた。
「高岡さん、だめよ、行っちゃだめ」
「はいはい、問題ないっ、種岡婦長、あなたに権限がないわっ」
種岡婦長は涙目で悔しそうに小声で、聖子の耳元にささやいた。
「……逃げなさい…………」
聖子は怖くなった。しかし、日曜日に撮影された自分の痴態が美緒のスマホ
に残っている。美緒には逆らえないのだ。落ちる道はもう始まっていると思い
直した。
「婦長、お世話になりました。行きます…………」
「ああぁ、高岡さん…………」
聖子は種岡に頭を下げると、美緒の後について行った。
2章の⑥につづく
管理人の声エフです。幼稚園児の頃から、眠る前にエロ妄想をしていた園児のなれの果てが書いた官能小説です。読んでいってください。